姫様とウサ耳はえた金髪童顔



乗るだけ、クロスのときと違いロードを襲うわけでもなく、ただ彼の胴体に引っ付くだけ。


乗っかられた当人は、下らないものでも見る目で白猫を見ているわけだが。


「なんだ」


「ミー、ミー」
「大好きにゃー、あいらぶにゃー」


「……、君が猫語を理解できると初めて知ったぞ」


「む、疑いの眼差し。本当ですよ、白猫ミーさんはあなたに愛の告白をしています」


「そうだぞ、ロード。姫を疑うなっ」


「猫の言葉が分かる人間を疑え、ウサ耳」


「ミー」
「運命にゃ、大好きにょ。――あらあら、ミーさんはオスなのに。これがBLというものですね」


「なに和やかに語っている。BL云々前に、猫と人間では種族が違う」