厳格ながらも優しげ。父親の鏡みたいな主催者を見て、姫は止まった。
クロスが姫を見れば、それはあまり見ない顔で、どこかしまったと困った感じだ。
どうしたんですかと聞く前に、姫の腕に抱かれた白猫が暴れる。
姫が手を離せば、白猫はお菓子いっぱいのテーブルに乗った。どうやら食べ物につられたらしい。
ミーミー言いながら、テーブルを歩いていれば。
「おいおい。いただけないねぇ、そりゃあ」
主催者が初めて口を開く。
テーブルを歩き、主催者の近くまでいったミーの目当ては――魚の形をしたクッキーだった。
近づいたなら、あーんと食べようとしたが、主催者にそう言われて止まる。
「ミィ」
「動物が、人様の食卓に来てはいけない。人間が皆、動物に優しいと思ったら大間違いだぞ。
人は人、動物は動物。種族ははっきりしているんだ。たち位置もきっちりとしたほうが利口だ。
じゃなきゃ、とって食われちまうよ」


