「できるって言ってんだろっ。毎日、散歩させてやる」
「散歩だけではな、君のサボり癖がないとは言い切れないぞ」
「だったら餌やりもだ。どうだ、これならいいだろう」
「ならば、制約をつけよう。一度でもサボったら、君に一週間の生野菜生活を送ってもらう」
「あー、いいぞ。やってやる」
「………、クッ」
ロードが笑う珍しい光景。
顔を手で隠しての含み笑い。姫からしてみれば、こう言っているようにみえた。
『扱いやすいバカ』
「よしっ、マンナカ。さっさと散歩いくぞ。昼食できるまでひとっ走りだ」
そんなロードの含み笑いなど知らずに、やる気満々のクロスはマンナカの体を立たせようとした。
足を引っ張る。だが、マンナカは立ち上がることはしない。


