「……犬が、ですか」
ちらりと寝そべる奴を見る。確かに犬らしくない犬だ。マンナカは一度も鳴かずに、何事にも微動だにしていないよう。
「マンナカをいじめたらダメですよー。なるべく、私たちと同じ扱いで。あ、でもお散歩はさせましょう。
今日は私がお散歩当番をするんで、明日はクロス、明後日はロード、ローテーションで毎日マンナカを散歩させるんです」
「この単細胞バカを当番に入れるな。三回目で必ずサボる」
「な、サボるかっ。散歩ぐらいきちんとやってやる!」
聞き捨てならねえ、とクロスが立ち上がりロードに詰め寄った。
「どうだかな」
「サボらないっ。なんなら、毎日俺がマンナカの散歩してやっていいぞ」
「ほう、そうか。……だがまあ、無理だろうな。君は三回目で飽きる男なのだから」


