「マンナカ、ですか……」
「ポチにしたらどうだ」
「お前、ネーミングセンスねえな……」
「なんだその哀れむ瞳は。だったら君はなんと名付ける」
「はいはい、ダメですよー。この子はマンナカです。絶対にマンナカですからね。もともとこの子はマンナカというお名前なんですから」
頭の中で、ブラックとか考えたクロスがその名前を消す。
姫がそう言うならば仕方がないと、犬の名前はマンナカで決定になった。
名前が決まったんなら、とクロスが早速動く。
「ほら、マンナカ。お手だ」
紅茶を飲み終えて、また眠る姿勢になったマンナカにクロスが近づく。
マンナカの目の前。しゃがんで、右手を出してそんなことをした。


