姫様とウサ耳はえた金髪童顔



長いテーブルに相応しく、椅子が何脚もあるくせして誰も座っていない。


ただ一人。このお茶会の主催者のみがクロスたちを出迎えていた。


出迎えてと言っても、別に立って挨拶をするわけでもなし、珍しいなという眼差しを向ける主催者。


正直、場違いな主催者だ。お茶会、こんな西洋的な雰囲気が漂うここは、人物はそれらしい格好――例えば、タキシードなどの正装でもするべきなのに、その主催者の服はくたびれたベージュの外套だった。


随分と着ている服なのか古めかしいいでたちで、主催者の顔もくたびれた外套に似合っていた。


味がある。くたびれようとも不衛生さを感じさせないのはそんな渋さがあるから。厳格な眼差しながらも、口元にある微かなシワが主催者を穏やかな人だと教えてくれた。