姫様とウサ耳はえた金髪童顔



ふてぶてしい犬、クロスの印象がそれ。


「飼うって、許してくれますかね、あいつ」


「ふふ、お母さんは理解ある人ですよ」


「そう呼んだら、ロードが怒りますよ。……まあ、俺にとってはざまみろですけどっ」


『ど』の部分でクロスは彼女の隣に座った。

彼女が座ってと、ペタペタ地面を叩いてクロスを招いたのだから彼はそれに従う。


「ひ、姫……」


「んー、クロスはやっぱり可愛いですねぇ。これでも可愛い」


「可愛いって、俺は犬じゃないんですから……!」


「確かに、あなたは犬じゃなかったですね」


一連の会話があったのは、姫がいきなりクロスの頭を撫でたがらだ。


恥じらうも、白い手をはじくわけにはいかないと赤面しながらクロスは彼女のなされるがままになった。