姫様とウサ耳はえた金髪童顔



げしげしと踏みまくり、ウサギ風情がっ、と罵声を浴びせる。


「ちょ、ロードっ。なにそんなに怒ってんだよ!無事なんだから喜べって」


「喜ぶかっ、なぜその程度の負傷で済むんだ。そうか、馬鹿だからかっ、馬鹿だからかその程度なんだな、この馬鹿がっ」


「意味分かんねえよっ。ロードどうしたんだ?悪口にキレがないというか……あれ、なんかお前、赤くなって、どはっ」


「死に失せろ、死に損ないが!君の存在をこの俺が抹消してやる!」


通算二十四回目の蹴りをした時に、ロードの体が悲鳴をあげた。

ぎっくり腰ではないが、それにあったときみたくビキリと全身が痛覚によって占拠された。イメージ的には、頭からつま先まで一気に雷が通ったよう。