姫様とウサ耳はえた金髪童顔



『我が友に触れるなっ!』


激高して立ち上がった獣がいた。


右足の剣が抜けて飛ぶ。そうして次は左足だ。


一本の杭など、本気を出した怪物の腕力の前では一本の針にすぎない。


「ロードっ、どわ!」


「っ……!」


暴れる獣に翻弄される剣士二人。

一人は頭の上に乗る彼と、一人は左足で剣を刺したままの彼。


左足があげられただけで剣が抜けた。剣が抜け、剣を持っていたロードにも被害が及ぶ。


地上五メートルから落ちた痛み。弾き飛ばされ、白タイルの固い地面に背中からぶつかった。


「ぐ……!」


背中からあばらに痛みが流れる。もう立ち上がるのは不可――だというのに。


「おい、ロード!倒れてんじゃねえよっ、そんぐらいでへばんなっ」