「ふん、帽子屋など名乗った覚えはない。君が勝手に勘違いしただけだ」
「屁理屈だ、最低だな、お前!人の心にぶすぶすトゲ刺すくせして、いざ責められる側になるとそうやって逃げて」
「逃げてなどいない、汚点を隠すのは人間として当然だ。俺は君とは違って、頭に出来た異物を晒すような馬鹿さ――いや、勇気、そうそんな勇気は持ち合わせていないのでな。
到底俺には、君の真似は出来ない。ウサ耳でらんらん歩く君みたいな真似はな」
「俺だって隠せるんなら隠してるっ。人を晒しの変態みたく呼ぶな!」
「おや、君は公然の場で恥を晒すことで快感を覚えているのだろう」
「見下すなぁぁ、ネコ耳のくせして!」
「ウサ耳よりはマシだろう。こうして隠蔽が出来る」
「卑怯者、シルクハットを装着するな!俺と同じ苦しみを味わえ!」


