「ミー、ミー」
「ほうほう。ミーさんと言うのですか」
「クソ猫でいいですよ、そいつは」
「ミー」
「ミー様と敬えにゃ、変態」
「なんで俺は、お前よかランクが低いんだっ。姫、そいつは捨てましょう」
「んー、私も離してあげたいのですが、チェシャ猫としてミーさんも私たちと共に行きたいそうです」
白猫が、姫様パーティーに加わった時だった。
もちろんクロスは反対だが、姫の言うことは絶対たる騎士にとって頷くことしかできない。
ことあるたびに白猫の罵声(姫の翻訳)を聞きながら歩いていれば――ふと、甘い匂いがした。
「クロス、耳がぴんっとしましたよ。何に反応したんですか!」
「ウキウキで聞かないで下さいっ。つうか、姫、分かってて聞いてますよねっ」


