助かった、心臓がまだバクバク言ってらあとクロスが安堵して。
「おい、大丈夫かよ、ロード、でっ」
助けた奴の安全を確認したらチョップをくらった。
「今ので……あばらが折れた」
「へっ、嘘言うなって、あれぐらいで折れたりするはずな、でっ!」
「君は自分の馬鹿力を知らないのかっ。人様のあばらを折るぐらいの野蛮な力を宿しているんだぞ、君は!
仲間を助けるのに、負傷させてどうする!」
「負傷って、お前そんだけ叫べるんなら大丈夫だって。ほら、唾でもつけてやるから」
「体内(あばら)にどう唾をつけるつもりだ、このウサ耳野郎がっ」
怒鳴ったロード。そのまままたチョップでもしようかとすれば――止まった。
理由はクロス。
クロスの目が、ロードの頭で固定され。


