楽しかった長い記憶たちが、“彼”と“片割れたち”を引き離してはくれないし、自分もまた片割れたちのもとに行きたくとも――任せたと自分が唯一大切にした一部たちが言ってくれたのだ。
生きなきゃいけない。生きたいとも思った。
でも、寂しいのは確かで。
“ねえ、左”
“なんだい、右”
“ただ呼んだだけ”
“そうかい”
――いつものように、暇だからのんきな会話する片割れたちの声を、私は真ん中の位置で聞きたかっただけだった。
それが“彼ら”の毎日。
下らなく、劇的でもない、ただ“彼らだけの日常”の話。
生きる意味は持っていた。ならば、後欲しいのは寂しさを埋めてくれるモノ。
もう、痛い思いをしたくないのだから――


