情けない姿では笑われてしまう。
“これからきっと会える片割れたち”に笑われてしまうから。
『オオォォォン!』
“ああ、任せておけ”
そう彼らに応えたからには屈するわけはいかなかった。
誰に与えられたかも分からない生きる意味――繋がられた鎖を断ち切ることばかりをしていた“残り物”は、彼らの意志を持ち動いている。
生からの逃走を夢見ていた“彼”が、初めて知った本当の生きる意味。
自分の願いではなく片割れたちの願い。片割れは言ったのだ、生きろと。“彼”が嫌う命運で縛られようとも任せたと言って消えてしまった。
任せた――信頼を受け取ったのだ、“彼”は。“彼”が唯一、信頼する片割れたちから。
だから、嫌な命運でも逃走しない。鎖に繋がれたままだろうとも、門番という役柄に強制的に配役されても――“彼らの言葉”を無意味にしたくなかった。


