姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「――さて、あちらもそろそろ終わることでしょう。クロスとロードが揃えば、神話など敵ではない」


「少し固い性格の獣だ。弱りきったところに優しい言葉でもかけてやれ。それだけでも、“傷”は癒えるものだ」


「そんなことをせずとも、私は彼の傷を閉じることができますよ。私が与えるのは優しい言葉だけではないのですから」


「過小評価してたかな、そなたを。ほほ、まあこうなっては仕方があるまい。最後まできっちりと楽しもう」


「あなたの脚本(シナリオ)通りに進むのが釈然としませんが……、まあ、世界を回すあなたには一人間たる私はかなわない」


「ならば、楽しもう。何度も言うが、楽しむことは大事だ。人は笑ってこそ美しい生き物であり、笑うためにこそ生きている。余はな、ビルディ。その生きている役者を見るのが好きだ。

世界という舞台に立ち、人生という物語を進むあやつらが。

険しい道筋でも止まらぬ奴らなら、なお良い」