姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「……、最低だ、あなたは」


「よく言われる」


「そんな願いをする“彼”までも、遊び道具に使いましたね。最低だ」


「最低でも、そなたは世につき合ってくれている。生きているモノみんなを救いたい、そんなそなたの望みを余は叶えてやるのだからな。

全てを救え、ビルディ。余は苦しむ奴をいくらでも持ってこよう。救いがいのある飛びっきりの悲痛者をな。

だから余も救っておくれよなぁ。こうして、そなたと会話することが唯一の娯楽なのだから」


「悪の類だ、あなたは……」


「それは大きな勘違いだぞ、ビルディ。余が全てモノの敵対者となるのは仕方がないし、それこそ余の役割は“そんな役”なのだから。その役こそ、余の存在表明であり、果てない一生を使い成し遂げること」


くすり、と笑う魔女で、姫が寒気を感じた。


どこまでもお見通しで、全人類の悪でありながら、遠回りながらも全人類の願いともなろう玩具の主(トイズマスター)は。