姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「……、さあ、こればかりはヒントがない。この世界に招かれた理由は、ただのついで遊びとしても……本命である“彼”と私を会わせて、何をさせたいのですか」


「何をさせたい、か。なかなかに芯に迫ってきたぞ。見てわからぬか、ビルディ。あのケルベロス。“右”と“左”を亡くした“真ん中”を見て、何か感じ得るモノはないかえ?」


「首を二つ亡くして死にそうならば、私は救いますが。“彼”はどこも死に失せる気配がない。

私が必要となると、救済か破壊か。ただあなたは私が“破壊”を好まないと分かっているはずだ。

だったら、消去法で言えば、私に“彼”を救えと言われているのだと思いますが。“何を”救えば良いのですか、私は」


「なんだ、分かっておるではないか。そなたは猛毒、何でも殺せる最強の力を持っているが、それは何も害あるものではなく。

怪我、病気、死期。体に宿る全てのモノを“殺せる”。人を救う最強の毒。“全人類の猛毒”にして、“全人類の万能薬”。その力が、あやつに欲しいのだよ。どうか救ってやってくれんかえ?」