「クッ、ハッ……」
「ボードゲームに置く駒は誰でも良かった。いや、実際に誰かを置いたのかもしれない、私たちが来る前にね。
私たちが呼ばれたのは本当に意味のない遊びだ。ケルベロスと会わせる。あなたが私に会いたい目的がこれ。しかし、ただ会わせるだけではつまらない。ああ、なら、この世界を歩かせ――」
姫が口を閉じる。
ラグナロクが手をあげて、待ったというポーズをした。
手を下げたラグナロク、下げた手の向こう側は――笑っているびしょ濡れの魔女の顔。
「ほほっ――ハッ、ハハハハッ!」
快活に笑う魔女がそこにいた。
もうこれ以上笑わせるな――否、楽しませるなと言いたげに、姫の話を遮るかのような笑い声。


