「君には言われたくないセリフだなっ。無駄なダートはない、普通なら一発で終わるのだからな」
「……、ダート?」
「麻酔銃と知らずに使うとほざいたか、このウサギは……。誤った、あの一発は君に当てとくべきだったな」
「あ、麻酔銃なのか。ならもうあいつはこれで――」
暴れ続けるケルベロス。額やらに刺さったダートを、前足で叩いてとっていた。
「ほんと、使えねーなお前は!」
「使えないのは銃だ!だから捨てたのに、君が使うと言うからこんな話になったんだぞ」
「うるせー、麻酔銃とは知らなかったんだよっ」
「それで使うと言い放った君は本当に馬鹿だな、希にみない伝説的な大馬鹿だ!」
知らぬ間に話が戻る。
睨みあいになれば、しばらく二人はケンカし続けるのだが。


