クロスがそれを確認する内に、もう一本の同じものが獣の額に刺さった。
ここでクロスが気づいたことがある。
音。
ぱんっ、とクラッカーに近くあれよりも大きな音と。
「立ち往生するな、単細胞。下がれ、撃ち殺すぞ」
後ろからした、憎々しい男の声。
「ロード――どわっ」
感動の再会をぶち壊された。
声だけで、助けてくれたのはロードだと知ったクロス。ムッツリのくせにかっこいいじゃないかっ、と言おうとでも思えば、ロードの持つライフルが号砲をあげた。クロスめがけて。
「ば、ばば、バカかお前はっ」
さっきケルベロスに喰われそうになった時以上に恐怖したと、地に転がったクロスはガタガタだった。
クロスに当たらなかったものは、後ろにいたケルベロスの体に刺さる。


