「アレは規格外でしょう……!人間相手に神話の生物を出すだなんて、あなたの方がルール違反だ」
「だからこそ、それなりの“束縛”をケルベロスには強いておる。繋がれた犬ほど、やわな生き物はおらんぞ。
ウサギはただ動けない生物を相手にすれば良い」
「ただ動けない?ふざけたことを。その言葉は、全身を鎖で地に貼り付けてから使って下さい」
「勝つ見込みはあるだろう。本来、三つの大顎を相手にしなければならないのに、あのケルベロスは一つ首ときた。かなりのハンデがあると思うがな」
「ハンデがあっても、最強は最強なのですよ。さあ、出しなさい。私が行きます」
「それでは勝負がそなたの勝ちで終わってしまう。ケルベロスが完全な状態ならば、まあ半歩下がって良しとしたが、ハンデがある奴に、そなたという“猛毒”を与えるのは酷すぎる話ではないかえ?」


