姫様とウサ耳はえた金髪童顔



何をしたかは分からない。ただ姫が軽い悲鳴をあげて、下がった。


無理に引っ張られたように、倒れてしまうのではないかという勢いで姫はラグナロクの隣まで見えない何かに“連れて行かれた”。


「姫!」


「クロスっ、……!」


両者とも、引き裂かれた恋人のように手を伸ばしたが――遮断された。


見えない壁。薄い半透明の膜が、ラグナロクと姫がいる周りを覆っていた。

ガラスケースにでも入っているみたいだ。ティータイムをする二人のためだけに用意された空間のよう。


ガラスケースに入れなかったクロスは、除外された。


どちらとも、薄い膜のせいで相手に触れない。


「ラグナロク、出してもらいましょうか……!」


「それはルール違反だ。言ったろう?戦うのは、ウサギと余の臣下だ」