「ええ、とても。しかもか、このタイミングになってケルベロスさんを出すとは。よく分かっている……!
やはり物語の終盤、騎士が戦うラスボスは人外のモノでしかフィナーレは盛り上がらないっ。
ドラゴンや魔王でないのは残念ですが、ケルベロスもありだ、このさい!」
「ひ、ひーめー」
一人白熱する彼女に、クロスがちゃちゃを入れた。
こんな首が切られた怪物を見て、どうしてこんなに盛り上がれるのか。
確かに首の断面図以外は、犬の体は普通だった。通常、腐敗は繋がるものだ。切られた断面図から、徐々に体を蝕むはずだが、首で腐敗が止まっている。
腐敗した部分を持とうとも、真ん中にある首に体調不良の文字はない。
でもだからといって、気持ち悪いのは変わらないというのに。


