ラグナロクの言葉は、正にそんなイメージがあった。
薄気味悪い、でも見惚れてしまうような魔と幻の組み合わせ。
彼女の言葉は、現実を犯す呪いの言葉。
神は光で世界を生み出した。
ならば、神と相反する彼女――決して悪ではない、神と同等の力を持った“終焉”は神が創造したものを崩壊させた。
昼の崩壊。
塗り代えられた蒼い空は黒色に。
暗雲がたちこめたわけじゃない、日が落ちたのだ。
日が落ちれば夜になるのは自然現象だが、この自然現象は“故意”だ。
無理矢理に夜にした。
月や星まである立派で普通な――美しすぎる夜空だった。
人は、晴れた蒼い空に。『雲一つない天気』といってのびのびとするが――夜での『雲一つない天気』ではどうなるか。


