姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「……、昔から?あなたが作ったのではないのですか」


「“今”はな。もとからあるモノに余が手を加えた。代えがきく人材に、一つの物語が延々と繰り返される舞台。いるモノ全てに意味があり、役目がある世界。

この形(仕組み)はだいぶ前から存在していた。夢の中の世界だろう、まさに。時間(現実)がないのだから。

夢だからこそ好き勝手に余がいじれたわけだが、あまり変わっておらぬよ、ここは」


「あなたがただ手を加えただけならば、あなたを舞台から引き下ろしたぐらいでこの世界は白紙にはならないでしょう」


「確かに、形は残るが、今は残らない。余はこの世界の脚本を組み上げたのだ、白紙に戻すとはまたその通りの意味。

まあ、仮装したやつが、元に戻るだけと変わらぬが。元に戻すには惜しい世界でな。誰だって、書いた物語が自分の意思とそぐわぬ形で消されれば嫌かろう?」