姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「安心するがいい。何もしない、何もしないよ、余はな。“世界の終焉たる災厄”は人間側にとって危険因子かもしれないが、余は人間には手を出さない。

人を滅ぼすのは世界から、だ。もっとも、余は世界という舞台が大好きだからな、壊すことはしない。

今は世界の主催者――いや、世界の守護者として、この力を使っておる。そなたには前に話しただろう。ならば、何も怖がることはない。さあ、近くに寄れ。許そう」


無人のはずの一つのイスが、勝手に引かれる。かたかたと動いて、どうぞ座って下さいとイス自らが言っているようだ。


「そなたは余の“対等”だ。“人類の毒”と“世界の毒”、ほほ、そなたが喜ぶように言えば、そなたは余の友だ。

余と同等の立場にもなれ、唯一、余と同じように話せる親友ぞ。何より、そなたとの会話はまっことに楽しくてな。待ちこがれたぞ」