姫様とウサ耳はえた金髪童顔



一人頷く姫。何もかも分かりましたという顔は。


「トラップです」


「は?」


言われたことに首を傾げた。


「セキュリティーです」


「い、いや、言い直されても分からないんですが」


「城につくまで至る箇所にトラップがあるのでしょうね。クロスは石つぶての罠を踏んでしまいました。ダラダラーン、ダメージ10です」


「何ですか、その効果音……。つうか、踏んだって、普通に歩いてたんですけど……」


「気をつけて下さい。中には落とし穴トラップや、毒の沼地トラップ。レベルが下がるものまであるのですから」


「何の話ですか、なんのっ。まあ、何となく話が見えましたが……。城が近いから、侵入者対策があるんですね。

っ、石つぶてだなんてせこい罠だ」