｢ドマニムムー｣
｢また変なのに……、ム、ムッツリロード｣
｢む、やりますね、またドを回すとは。同じ言葉を回すのはしりとりの基本だ。ド、ドマニビビー｣
｢ちょ、さっきとそれほど変わってませんよ｣
｢クロスは勉強不足ですねぇ。ドマニムムーもドマニビビーも爆薬の一種です。
ムムーは拡散型。ビビーは一点集中型の爆弾で。その破壊力故に、封印されてしまった、それはもー恐ろしい兵器なのですよ。ああ、恐ろしいっ｣
｢そ、そんな兵器があったのですか。ドマニビビー……ビー｣
考えるクロス。自分より言葉を知っている姫に勝つすべは、やはり同じ言葉による集中攻撃だろう。
バなら、バカロードといけるのに、ビーは流石に。とか、かなりせこいことを考えたクロスは――閃いた。
