姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「他者に自分の意見を押し付けるものじゃない。その人の答えは、その人にしかないのですから。私を救うために身を犠牲にするあなた、とても嬉しかった。でも同じぐらいに……怖かった」


「姫……」


「あなたは私の大切な人だ。もしも目の前で死ぬことになったらどうしようと、ただひたすらに恐怖した。

もうあんな恐怖はごめんだ。だからやめてと言いましたが、私を守りたいというあなたの想いは変わらないと、私は知っている」


「すみません……」


「もう、謝らなくていいですよ。あなたのその純粋な心は、他でもない、その心を向けられている“私”しか知り得ない。

すみませんと言うのは私の方です。本当にすみません。私はあなたのその心を“踏みにじる”ことをしていた」