姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「本当にどうしようもない方だ。間違っていない?間違ったことをしているのにですか。あなたの言い分は、子供がただをこねているのと同じですよ」


「っ、い、ひ、姫、これじゃあ、きちんと話が、いっだ!」


「もう二度と自分を犠牲にする真似はしないと言えばいいものを……!そんなにまでして、あなたは私を悲しませたいのですか。クロスは私が嫌いでしょうか」


「っっ、嫌いだなんて、俺はあなたが大切だから守りたくて、ちょ、耳っ」


「ならばもう、己を犠牲にしないと誓いなさい。私を悲しませないと、はっきりと宣言なさい」


「っ、だー、くそっ」


ウサ耳を掴む手をクロスが引き剥がす。細く白い腕、それを両手で捕まえながら。


「卑怯ですよ、姫は!もしも逆の立場なら、あなただって同じことをしたくせに!」