姫様とウサ耳はえた金髪童顔



ぴくり、と男が姫の言葉に反応した。貼り付けた笑みがなくなる。


「『言っていた』って、詳しく聞かせてほしいな」


教えてほしいと言った男は、姫に向けた銃を下ろした。ただ、下ろしただけでは姫の危険は変わらないし、クロスへの向ける二丁目は相変わらず頑なだ。


「彼女に会ったの?可愛い白ウサギなんだけど」


「ええ、とても可愛い白ウサギさんでした」


「どこで?」


「ここに来る途中の森の中。あーっちの方です」


言って、北側に指をさす姫。――クロスの記憶が正しければ、自分たちは西の方から歩いてきたはずだが、今は喋れないと彼は口を閉じるしかない。


「そっかぁ、今はあそこら辺にいるのか。教えてくれてありがとう。そこのエセウサギを始末したら、すぐに彼女に会いに行くよ」