姫様とウサ耳はえた金髪童顔



当初の質問を思い出した彼はすぐに教えてくれた。


愛に盲信するものでも、何もしない他人には普通らしい。


素直にお礼を言う姫。言われたことにどういたしましてと返した彼は、また春風めいた笑みに戻っていた。


「そういえば、お名前をおうかがいしてもいいですか。トランプ兵さん」


「俺の……?聞かれたからには答えるけど、変わっているねえ、今回のアリスさんは」


「誰かにお礼を言うさいはきちんと名前を出して言うのがマナーでしてね。お世話になった方とお別れするならば、また会いましょうの意味を込めて私はその方の名を口にしているんです」


「いい心がけだね。俺としてはそこまで敬意があるお礼されるのは何だか、むずかゆいけど。

栂句琉希(とが・くるき)っていうんだ。呼ぶときはクルキでいいよ」