姫様とウサ耳はえた金髪童顔



「アリスの役は、俺にピッタリだった。愛おしい白ウサギをどこまでとこまでも追いかけて、捕まえる。

とても幸せな時だったよ。白ウサギ――愛おしい俺の彼女を一心不乱で追いかけるのは。

愛されるより愛したいタイプなんだ、俺。愛し尽くしたい。愛し尽くし、やがては彼女を俺色に染め上げるのが夢なんだ。

もっとも、彼女を追いかけるさいに邪魔な羽虫どもがいて駆除したんだけど……それがアリスには適任じゃないと、役を外されてしまってね。

白ウサギの彼女とも、すれ違いの日々なんだ」


残念そうに呟く彼。彼が言う白ウサギはクロスのことではないのだろう。先代白ウサギというべきか、姫の前に彼がアリスをやっていたように、どうやら役柄は期間を経て変わるらしい。