「ねぇ…虎… あと、少し… あとちょっと… お願いだから赤ちゃんが生まれるまで… ……生きて……。」 本当は、もっと生きてほしい。 話したいことだっていっぱいあるし。 あたしが死ぬまでずっと 虎の温もりを感じていたい。 でも、それは 無理なお願いだってわかってる…。 苦しむ虎を見るのは嫌だし。 でも…だから、せめて 赤ちゃんにだけでも 1目あってほしい。 "世界で1人だけの虎の子供"に…。