先生が私のお母さんとお父さんに挨拶をして来ると言って数分後、なぜか穏やかに微笑むお母さんとお父さん。




そして、嬉しそうな先生。



何があったの?



「礼、俺幸せだよ。」



「何?どうしたの?」




そう尋ねる私に、お父さんが話し始めた。





「あのな、礼。お父さん高校の教師やってる事は知ってるだろ?」





お父さんが教師をしている事は知っていた。




「…うん。」



「それで…お母さんな、お父さんが若かった頃の生徒なんだ。」




「えぇーーーっ!!」




ここが病院だって事も忘れて私は叫んでた。



その話しは初めて聞かされたから。





お父さんとお母さんも私と先生の様に学校で出会って恋をして…



いろんな壁を乗り越えて今の家庭があるのかな…


そう考えると、すごく不思議だった。





「やっぱり親子なのかしらねぇ。恋の仕方までそっくり。」




お母さんが優しく微笑んだ。