「礼……。」 心配で心配で礼の手を握る手に力がこもる。 握り返される俺の手。 「…先…生…。」 小さい声で俺を呼ぶ。 「礼!大丈夫か!気分悪くないか?」 「大、丈夫…だよ。」 礼は俺に笑顔を向けた。 「そっか…良かったぁ。」 すごく、安心した。