「やっぱ、田舎は寒いなぁ~。」

と、妹に話かけた。

「何言ってんの。当たり前じゃん。」

「まぁ~そうなんですけどね。」

なんともそっけない態度をみせる妹だが、いつものコト。

静まり返った町。
車を走らせて、三十分ほどかかる道のり…。

なにもない。

真っ暗な道にもかかわらず荒々しい運転をする妹。

「この前…、オカンが誕生日だったんだけど…。」

「…そういえば、そうだったな。」

「オカンの誕生日ぐらい覚えとけよ。」

「悪い。で―?」