外はまだ雨が降っていて 少し肌寒い。 建物の前では、 見たことのある黒塗りの車が待っていて 私達に気がついたのか 運転手が出てきたのと同時に後ろのドアが開いた。 「ひかる!!平気か」 優は眉を下げていて、とても困った顔をしている 優… 来てくれてたんだ… 「うん、平気だよ」 私はニコッと笑うと 陸斗に下ろしてもらって車に乗り込んだ。