「赤ちゃん、取り出すぞ」 「――!!先生、息してません!!」 私は帝王切開で、お母さんのお腹から、取り出されたんだ。 ……でも、この時はもう、意識を失った後だったんだよね。 その後の『死』との闘いは、ホント、壮絶だったんだ。 私は息をしていない、仮死状態。 先生たちは、私を逆さまにしたり、お尻をたたいたり、つねったり……。 最終的に、口の中にスプーンを入れて泣かせられたんだ。