泥棒は嘘吐きのはじまり




あと性格。
これはもうとっくに出来上がっている。



みんなの前で形成された俺は、さぞ素晴らしいだろう。


嘘で固められた俺は無敵の要塞だ。

どんな正義であってもおとすことのできない、まさに難攻不落。



実際、俺は性悪だということはわかっているが、やっぱりテクニックに溢れた嘘は俺を人気者にする。



「恭平!恭平!!」


なんて考えているうちにほらきた。
やっぱり人気者には人は絶えないということだろ?


俺は愛想の良い顔をつくり、背中で受け止めた言葉に振り返った。