彼女が何が原因で俺を突き放したのか理由はいくつでもある。
決して彼女は口にはしないだろう。


俺はパイプいすから、気だるく立ち上がった。
体が重い。いつからだ。


一歩一歩とゆっくりと前に進む。
磨り減った靴を、さらにすり減らしていく。
この数ヶ月、僅かな期間で物凄く年老いてしまったようだ。

この老いの進行を食い止めるには何が正解なのか、疑問なんてたくさんある。


でもくだらないと思えばくだらないのだろう。


これから俺が彼女に会いにいくのも、くだらないと言ってしまえばそれで終わりなんだ。


でも悪くはない、答えがどんなに残酷でも、まるでドラマのように哀愁は漂うのだろう。