泥棒は嘘吐きのはじまり




心だけは徐々に昔の姿へと変わっていく。ぼろぼろで、でも純粋な姿に。


散々洗われて、干からびるくらいに干されて、からからっになってしまった気持ち。


それでもなお、美しい。今更気づかされる。



ふと、周りをきょろきょろと見渡す。
誰とも視線は合わない。

まるで1日の行動が決められているかのように、人々は行き交っていく。
あちらこちらで繰り広げられる、お喋り、戯言。

別にまざりたいとか、もう思わない。

純粋な笑顔、醜い言葉、無理した態度。


そう、俺が一番嫌いだったもの。