時刻は正午。
胡散臭いおっさんが繰り広げる講義がたまたま被ったツンツン頭の同じバスケットサークルの仲間、秋山と食堂への扉をあけると、もうすでに人が溢れかえっていた。
細長く作られたカウンターの向こう側には今日も一生懸命バカみたいに働くおばちゃんたちの見える
そして目の前には四年間を共に過ごしていかなければならない人間たち
そのたくさんの食物が受け渡されるカウンターや、真っ白に彩られた洋風の机ではペチャクチャと他愛のない話が混ざりに混ざって俺の耳に届く。
聞いているだけでも嫌気がさす幼稚な内容はなぜか人を惹きつけたりするのだ。なぜなら惹きつけられた人もまた、幼稚だからだ。
「ねぇ、恭平!」
背中が馬鹿みたいな疳高い声をキャッチした。
俺は秋山と振り返ると、そこにはいかにもキャピキャピという表現が似合う 香織 という女がいた。


