泥棒は嘘吐きのはじまり




愛海の開いたページは三年三組の文字。

いくつもの人間の顔が並び、様々な表情。笑っていたり、喜んでいたり、睨みつけていたり。


愛海は最後のほうの人物を指さすと、震える声でこう言った。


「これ・・・・・・恭平なの?」


鳥肌がたった。
一番みられたくないものだった。


海苔のようなべたついた髪を乗っけて、風船のように膨らんだ鼻と顔。
腫れぼったい目が重くのしかかり、タラコを挟んだかのような唇。



そこには三年前の真山恭平が確かにカメラを睨んで存在していた。