泥棒は嘘吐きのはじまり




実力のあるものはある程度努力している――――
なんてのも嘘。

実際に実力のあるものはほとんどが才能。


才能だけに愛されなかった俺は日々『早朝練習』を繰り返している。



そして朝練には参加しない。
朝日が照る頃には、もうオシャレな服に着替えている。



俺はみんなの前では才能を持った実力者だ。悪い皮を被った俺はみんなの前では一切練習しない。



だって全てが嘘だから。



俺は卑しげにフッと笑うと再び力を込めた。
拾い上げたボールを華麗なフォームで構えると、汚い努力にまみれたシュートを放つ。




ぱさっ・・・


やっぱ今日も絶好調だ。