泥棒は嘘吐きのはじまり




俺は言葉が思いつかないままたちあがる。
愛海はまだ一度も俺の顔を見ていない。


「アイスコーヒーいれてくる・・・」


いつものように、当然に嘘を吐くようにつげた。


少し愛海から離れると、愛海の背中がいっそう小さく見えた。



このくらいの距離が・・・・・・一番なんだろうなぁ。


錆び付いたキッチンの流し台の隣にあるオシャレな洋風のポット。


そこに溜めたアイスコーヒーを、またまたオシャレなティーカップへと注ぐ。