泥棒は嘘吐きのはじまり




無言が続き、冷房の不本意な、調子の良さそうな音だけが響く。気にはならない。
ただ俺たちとの温度差がうっとおしい。



愛海の口から次に出るのは何だろう。
怖い反面、聞きたい。言わせたい。



愛海の右手が移動する。すすっーと俺の膝までやってきて、静かに停止する。
そして愛海はじりじりと体を寄せて、俺に密着する。



不自然な愛。怖いくらいに意味のなさ、それと同時にやるせなさも感じた。



お前の答えはどこにある?