だが、一つ気になることがあった。 全てのプレーは完璧なのに、何故か泳ぐ俺の目。 理由はすでに解っていた。 きっと、愛海を探しているんだろう。 応援スタンドに群れる女子たちの中には、その姿はなかった。 来てくれると、当たり前だと言ってくれた彼女がここにはいなかった。 どうでもいい、来なくてもいいやつが来るのに、きてほしい愛海は影すら見えない。