泥棒は嘘吐きのはじまり




ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・・・


さくらんぼいくつつけてんだ、バカ。


くそっ。よそ見してたらこうだ。



俺はわりぃと言いながら、仲間にがっちりと手をつかまれて、反動で起き上がる。


「どうした、珍しいな。倒れるなんて」


茶褐色の深海魚みたいな肌をした仲間の腕を見つめていると、同じ人間ではない気がしてきた。


「ああ・・・・・・昨日遅くまで勉強してたから・・・脆いみたい(笑)」

俺は目をゴシゴシとこすると、眠たいよーっといった顔をした。
こんな嘘は必要ねぇか。