よし。自惚れるのはここまでにしよう。
そう呟くと、俺は汗で体に引っ付くTシャツとジャージを脱ぎ捨てた。
上半身裸になった俺は本気モードというサイン。という嘘。
実際には実力なんてものは何も変わらないのだ。
脚力も、腕力も、シュート力も全て。
気合いを入れてみたって、気合いなんて入ったことはない。
入ったとしても、やっぱり体が『似合わない』と言って受け付けない。
やや上の中。そんなある程度いいとこの俺のバスケの力はサークル内では天下を握り締める。
下克上するものなど存在するわけでもなく、ただそれに従いみんなは俺を崇めるので優雅に愛情を受け取っているというわけだ。
上級生も下級生も関係なく。みんな一様に。


